多嚢胞性卵巣を乗り越えてのご妊娠(不妊症)

【主訴・症状】
妊娠をご希望の女性からの相談です。
初潮以降、生理がずっと不順で現在は60−90日周期。
生理痛もひどく鎮痛剤は手放せない。
生理前の頭痛・イライラ、不正出血もあり。
冷えや吹き出物もひどく、病院では『多嚢胞性卵巣症候群』との診断。
病院ではピルと排卵誘発剤を服用中。
仕事のストレスも強いご様子。

【経過】
多嚢胞性卵巣は東洋医学では「オ血(古血)」と考えられる。
この女性の場合、冷えや吹き出物・生理痛・頭痛もオ血が原因と思われた。
問診と氣功により、お体の状態を確認。
妊娠への反応として、「血虚+血熱の証」と「オ血の証」の2種類の反応を確認。
ストレスに対するお薬も含め、三種類の漢方薬で治療を開始。
同時に生活習慣やお食事のアドバイスもお伝えした。

1ヵ月経過。
50日ぶりの生理。頭痛や生理痛は少し和らいでいるがまだ辛い。
ご自身でもお菓子を我慢したり、洋食から和食中心に切替え、さらに運動や早寝早起きなどの養生も頑張っていらっしゃるご様子が伺えた。

2ヶ月経過。
今月は生理なし。
体調も大きくは変わらず、少し不安感を訴えていた。
効果を強めるためにオ血に対するお薬を増量。

4ヶ月経過。
「妊娠しました!」という喜びの報告を受けた。
妊娠出来るようになるまでには、お時間が掛かるかもしれないと思っていた私にとってもとても嬉しい報告であった。
その後、妊娠の安定・胎児の健康のために安胎薬を服用、無事に元氣な赤ちゃんをご出産された。

【ひとこと】
数多く不妊症の漢方相談を受けていますが、比較的短い期間でご妊娠されたケースです。
漢方薬を忘れずに続けることはもちろんのこと、生活習慣の重要性をご理解し、ご自身でも積極的に取り組まれたことが良い結果につながったと考えられます。
患者さんと二人三脚で取り組めた症例でした。

【実際に患者さんが服用したお薬】
●漢方薬A(オ血) 朝夕 7日分   980円
●漢方薬B(オ血) 朝夕 7日分  1960円
●漢方薬C(血虚) 昼寝 7日分  2940円
(お薬代・治療期間・効果には個人差があります)